「ビタミンD」と感染症予防
この数年でもっとも着目されている栄養素の一つに「ビタミンD」があります。あなたもご存じかもしれません。私が「ビタミンD」を身近に感じたのは3,4年前です。あるテレビ番組(健康番組)から「血糖値の上昇抑制に効果を発揮するかも?」という情報を入手し、それ以降は機会があれば積極的に太陽の光を浴びるようにしました。「ビタミンD」は紫外線を浴びることで体内で合成することができるからです。
私は糖尿病家系で20代のときから血糖値が高めでした。現在は食生活や生活習慣の工夫により血糖値は正常値をキープしていますが、それでも気になるテーマに変わりはありません。
「ビタミンD」の効果は血糖値上昇の抑制に限りません。むしろ血糖値の上昇抑制は目下、研究段階で、一般的に言われているのは「小腸や腎臓でカルシウムとリンの吸収を促進する働き」だったり、「血液凝固や筋肉の収縮を正常にする働き」などです。
さらには本日のテーマ「感染症の予防」にも効果を発揮するといいます。教えてくれたのは、北品川藤クリニック院長 石原藤樹先生です。
石原先生はおっしゃいます。
「ビタミンDの代謝物が、呼吸器感染を起こすウイルスに対する免疫を高める、という実験結果がありますし、血液中のビタミンDが低いと、呼吸器の感染リスクが高まるという報告もあります。 実際に新型コロナウイルス感染症においても、ビタミンDが不足していると重症化しやすいというデータがあります」
私の仕事は内勤ですので、休日以外はなかなか日光を浴びる機会がありません。そこで普段に日光を浴びない方や日光を浴びたくない方向けにサプリメントの活用があります。石原先生はサプリメントの摂取をどうお考えなのでしょうか?
「今年のランセットという一流の医学誌に、それについての研究結果が報告されています。これまでの精度の高い研究データをまとめて解析した結果、ビタミンDをサプリメントとして使用すると、肺炎などの急性呼吸器感染症の発症が、抑えられることが示されました。ただ、データにはばらつきがあるので、その原因によっても効果には違いがありそうです。期待のし過ぎは禁物ですが、新型コロナウイルスも呼吸器感染を起こすウイルスですから、ビタミンDがその予防につながる可能性もあるのです」
期待のし過ぎは禁物とのことですが、幸い「ビタミンD」はさまざまな角度から健康に寄与します。感染症予防として摂取しても、それ以外にさまざまな恩恵を享受できるため、今の時期は特に摂取したい栄養素に思います。
あなたはいかがお感じになりますか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
引用・参考記事