超「健康」ブログ~簡単・安価が継続を可能とする~

健康情報を通し、実践と継続を可能とします。そのためには「簡単・安価」が欠かせません。「継続は力なり」。ぜひご一読ください。

健康・幸福度「朝型>夜型」

人間は早起きが得意な「朝型」と、夜更かししがちな「夜型」と、異なったタイプが存在します。このタイプの原因を生んでいるのは人間固有の体内時計によるものと言われ、その体内時計は時計遺伝子によりリズムが整えられているとのこと。

 

時計遺伝子によりリズムが整えられている以上、むりやりタイプ(型)を変更するのは、かえってよくないとも言われます。

 

されど、エクセター大学のジェシカ・オローリン氏らの研究で、「朝型の人はうつ病のリスクが低く、より幸福である」ということがわかりました。ということは、現在朝型の人は、自然とうつ病の発症リスクを軽減でき、幸福もそれなりに享受できているということになります。

 

研究の内容を簡単に見ます。

 

まず過去に行われたさまざまな研究から、時計遺伝子に含まれるさまざまな遺伝子変異体が朝型・夜型といったクロノタイプに影響を与えることが知られています。そこで、オローリン氏らはアンケートに答えた約23万人分のデータを含む、約45万人分の遺伝子データを調査し、うつ病と就寝時間、遺伝子の関連性を探りました。

アンケートでは「自分は朝型か夜型か」「抑うつ症状を経験したことがあるか」「自分の人生をどの程度意義のあるものだと感じているか」などの内容を問いました。

 

結果、アンケートにより得られたクロノタイプと、調査した遺伝子データの内容が類似したとのこと。つまり遺伝的に朝型の人の割合が約6割、アンケートの結果による朝型の人の割合が約6割と、先天性と現状(実際)が類似したということです。それを踏まえ、遺伝的に朝型の人や早起きを好む人らの特徴に、うつ病を発症するリスクが低いこと、幸福度が高いことが確認されました。

 

私個人としては、朝型の人は、朝日(日光)を浴びる頻度が、夜型の人と比べどうしても多くなるため、その影響が大きのでは?と思いました。朝日を浴びればセロトニンが分泌され、同時にメラトニンの分泌が止まります。メラトニンの分泌は止まりますが、15時間タイマーといい、その15時間後にまた分泌されます。その際の分泌量はセロトニンを原料とするため、日中にセロトニンを増やすことが大事となります。

 

ちなみにセロトニンは食事や運動からも取り入れられますが、やはり主は日光浴でしょう。しかし仕事柄、外出が難しい方もいらっしゃるため、そのような方は、室内の明るい照明やライトを浴びることでも有効とされています。

 

メラトニンは入眠をスムーズにしたり、睡眠リズムを整える働きをもつため、良質な睡眠には欠かせないホルモンとなっています。

 

「朝型の人はうつ病のリスクが低く、より幸福である」

 

今回の研究は、傾向としては明らかになりましたが、遺伝的に夜型の人が無理に朝型に変えてもうまくいくとは限りません。スタンフォード大学医学部教授の西野精治先生によると、朝型と夜型の分布はきれいな山型の曲線を描く正規分布になるとのこと。つまりは、極端な朝型が5%、ある程度の朝型が20%、極端な夜型が5%、ある程度の夜型が20%、残りの50%がどちらでもない型ということです。

 

あなたがどのタイプに属するかはわかりませんが、朝型がやぶさかでなければ、今回の研究結果を参考に、朝型にシフトまたは継続されてみることをお勧めします。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用・参考記事

gigazine.net

「レモン緑茶」

前回の記事「酢コーヒー」はいかがでしたでしょうか?

 

当ブログの健康情報は、簡単で安価、継続しやすいことを特徴とします。どれだけ効果があろうとも、継続できなければ結果につながりません。「継続してなんぼ」ということです。

 

本日は前回と同様、飲料つながりで「レモン緑茶」を紹介します。

 

「レモン緑茶」はその名の通り、緑茶にレモン果汁をかけるだけのものです。レモン果汁はポッカレモンなど、市販の物でもかまいません。だいたい緑茶150㎖にレモン果汁大さじ1の割合です。

 

レモンと緑茶の共通する働きに「やせる作用」があります。レモンは「アディポネクチン」、緑茶は「茶カテキンです。

 

「アディポネクチン」は通称"やせホルモン"と言われ、脂肪燃焼効果をもちます。実際にレモンの産地 広島県でレモンの摂取量とアディポネクチンの血中濃度を調べたところ、比例関係が出たとのことです。

 

「茶カテキンは脂質代謝を活発化します。茶カテキンにも種類がありますが、最近の研究では「エピガロカテキンガレート」が肝臓を活性化し、脂質代謝を上げることでエネルギー消費を高め、体脂肪を燃やすことがわかりました。また「エピガロカテキンガレート」膵臓から分泌される脂肪分解酵素(リパーゼ)の働きを抑え、小腸で脂肪の吸収を阻害します。結果、血液中の中性脂肪も減り肥満の予防につながります。

 

この両者を併せ持つ効果を一杯の「レモン緑茶」でいただけることは、体脂肪を気にされたりダイエットを目指されている方には嬉しいことだと思います。

 

また当ブログでも紹介した「レモンと血糖値」の関係も見逃せません。食前にレモンを摂ると、食後の血糖値の上昇を緩和してくれます。またレモンの酸っぱい刺激は交感神経を高め満腹中枢を刺激します。よって空腹ホルモン(グレリン)が抑えられ、満腹ホルモン(レプチン)が促されることになり、食べ過ぎを防止できます。

 

レモンだけでも、緑茶だけでも効果がある両者を、いっぺんに一杯の「レモン緑茶」でいただけば、味さえ抵抗なければ一石二鳥で効率的です。私も実際に試してみましたが、慣れれば続けられるのかなーという感じでした。必ず毎回でなくても、気分転換にレモンをかけてみるのもよろしいかと思います。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用・参考記事

jisin.jp

関連記事 

leonet0702.hatenablog.com

酢コーヒー

コーヒーにお酢をかける人はどれほどいらっしゃるのでしょうか?

 

私は下の記事を見るまで、聞いたことも見たこともありませんでした。しかし私は実は、数年前からお酢を常飲しています。理由は食後の血糖値を急上昇させないためです。お酢に含まれる「酢酸」には大きく3つの働きが解明されています。

 

・血圧の低下

・血糖値の上昇抑制

・内臓脂肪の減少

 

どれも健康に魅力的です。私はその中でも2つ目の「血糖値の上昇抑制」に着目しました。上記は2018年に「林修今でしょ!講座」で放映された内容です。そのときに出演された先生の説明がとてもわかりやすく、それ以降現在まで毎日黒酢りんご酢を常飲しています。

 

上記の3つの働きがあるお酢(酢酸)ですが、ブラックのコーヒーに小さじ1杯をかけるというのが下の記事の内容です。さすがに最初は驚きましたが、実際に家でりんご酢を少しかけてみると、あら不思議、ぜんぜんコーヒーとマッチし、少し酸味の利いたコーヒーといった感じで美味しくいただけました。

 

では「酢コーヒー」の健康効果は?

 

単純にお酢の酢酸の効果を得られます。しかしそれだけではコーヒーとマッチさせるメリットはありません。お酢単体で水で薄めて飲めばいいだけだからです。コーヒーに含まれる有名なクロロゲン酸(ポリフェノールの一種)の働きをお酢酢酸高めてくれるというのです。

 

クロロゲン酸は心臓病や脳卒中認知症や糖尿病など、さまざまな病気を防ぐ効果が期待されており、それを高めてくれるというのは単純に嬉しいことです。

 

また酢酸クロロゲン酸のそれぞれの効果で、特に重複しているものがあります。それが血管の健康です。酢酸には血管拡張作用から「血圧の低下」をもたらし、クロロゲン酸は血管をしなやかに保つ働きがあります。双方の相乗が血管の老化予防や若返りをよりいっそう高めてくれことが期待できます。

 

「酢コーヒー」の作り方は?

 

とても簡単です。ブラックのコーヒーにお酢を小さじ1杯かけるだけです。しかしそれだけでは飲みにくい方のために、蜂蜜や黒砂糖など甘味料を適量加えてもOKです。私は甘党のため、蜂蜜や人工甘味料をかけています。

 

例えば蜂蜜や黒砂糖をかければ血糖値もそれなりに上がります。しかしお酢(酢酸)が入っていれば、血糖値の上昇抑制を働かせられます。つまり「コーヒーに蜂蜜」よりも血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。これは血糖値の上昇を気にする人にとっては朗報です。

 

お酢をあまりかけすぎると、お酢の酸味が強くなり、コーヒー本来の香りを邪魔してしまいますので、ちょうど両方の香りが楽しめる程度に調整いただき、「酢コーヒー」をお試しいただくというのはいかがでしょうか。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

※引用・参考記事

coffee-station.hario.co.jp

「散発的な歩行」は人を健康にする

ノースカロライナ大学チャペルヒル校の疫学研究者であるクリストファー・ムーア氏らの研究が、2021年5月の第4週にアメリカ心臓協会の会議で発表されました。ピアレビュー前の研究論文を記事にした内容ですが、結論、散発的な歩行(階段を上る、車まで歩くなど、日常生活で生じる歩行)は人を健康にすることがわかりました。

 

ムーア氏は、仲間の研究者と共に1990年代にスタートした「Women's Health Study」という4万人のアメリカ人女性を対象とした追跡調査データおよび、2011年から2015年までの5年間で週に4~7日間のウォーキングを行った被験者1万6732人を対象に、歩数や歩行距離をまとめたデータの2つを分析するという研究を行いました。被験者は全員60歳以上、平均年齢は72歳。2019年の調査終了までに、804人の被験者が亡くなりました。

Women's Health Studyのデータを分析したところ、より多く歩く人がより長生きする傾向が明らかになりました。過去の同様の研究でも、1日に約4400歩を歩く被験者グループは、1日2700歩しか歩かない被験者グループよりも有意に低い死亡率を持つことが判明しています。

 

ムーア氏ら研究グループは「散発的な歩行(階段を上る、車まで歩くなど、日常生活で生じる歩行)」「10分以上の歩行(ウォーキングやジムでのトレーニングといった、計画的な運動など)」の2つのカテゴリでデータを分析。各カテゴリが寿命に与える影響を分析したところ、散発的な歩行であっても健康状態や寿命に重要な貢献をしていることがわかりました。

 

少しデータを覗いてみます。

 

「10分以上の歩行」の歩数に関係なく、「散発的な歩行」歩数が増えるごとに寿命が長くなり、1日1000歩増えると、被験者の死亡率が約28%減少。ただし4500歩を超えると横ばいになります。

 

「10分以上の歩行」はどうでしょうか?

 

一日「10分以上の歩行」が2000歩を超えると、超えない女性より死亡率が約32%減少しました。

 

今までなんとなく言われてきたことが、数値として明らかにできたのは、ウェアラブルバイスを身に付けられるようになったからです。今後もデータを積み重ねれば、さらに緻密なデータ(統計)が取れていくと思われます。

 

数十年前までまことしやかに言われていた「運動は30分以上を継続しないと効果が出ない」は完全に誤りで、こまめにウォーキングをするだけで健康効果がもて、長期的には死亡率をも左右させます。

 

・エレベーターやエスカレーターを使わず階段を使う

・気分転換に散歩をする

・歩きながら考える

 

私たちが身近でできることはたくさんあります。一日にまとめてやろうとすることは、運動だけでなく、仕事もその他もすべてに共通して "億劫(おっくう)" をもたらします。

そうではなく、こまめに何度も繰り返す。それがいい感じで体熱を帯びさせ、血流を良くし、気分転換や脳の活性化につなげます。

 

座りっぱなしや立ちっぱなしは、心臓から巡らされる血液を末端にとどまらせます。それが長時間になればエコノミークラス症候群で死亡するケースもあります。歩行は足先にとどまる血液をふくらはぎをポンプに心臓に逆流させます。この重力に反する足先から心臓への流路は、歩行でふくらはぎをポンプにしてこそ可能になります。これがふくらはぎが第二の心臓と呼ばれる所以です。

 

本日から "いっぺんにまとめて" にとらわれず、こまめに歩く癖をつけましょう。歩けばそれなりに喉も渇き、水分をとります。その水分補給と排尿が代謝をよくします。また高齢になるほど、体内の水分が減っていくため歩行はその防止に役立ちます。

 

「散発的な歩行」は人を健康にする

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用・参考記事

gigazine.net

運動で「脳」は大きくなる!

2日前に当ブログで「なぜ運動で脳を鍛えられるのか?」という記事を配信しました。本日はその第2弾です。

 結論、「運動で脳のサイズが大きくなる」ことがドイツの研究グループにより明らかになりました。

 

脳は外側に灰白質と呼ばれる場所があり、ここに神経細胞が集まっていることが知られています。さらに内側には「白質」と呼ばれる場所があり、神経細胞から伸びる神経線維が集まります。灰白質は認知能力や加齢と関係し、頭のよさにも直結すると言われる部位で、このエリアが小さくなると、脳の老化にもつながると言われます。

 

今回の研究で分析の対象になったのは、成人2000人以上のデータです。心肺機能について持久力の指標になる最高酸素摂取量(VO2peak)などを、エクササイズバイクを使った検査から計算。さらに医療の画像検査で使われているMRI検査により、脳全体の大きさや灰白質、さらには脳の内側にある白質などエリアの大きさを調べ、運動能力との関係を調べました。

 

結果はどうだったでしょう?

 

最高酸素摂取量が高い(心肺能力が高い)と、脳全体と灰白質の大きさが大きくなることがわかりました。灰白質は、最高酸素摂取量が1レベル上がるごとに一定量ずつ大きくなりました。左側頭葉など脳のさまざまなエリアも同じような関連性が見られました。

 

研究グループは、中程度以上の有酸素運動(キビキビ歩く、ランニング、水泳など)など、心肺機能を高める運動をすることで、脳の健康を高められと解説しています。灰白質のサイズが減っていくのを食い止められる可能性にも言及しています。

 

これまでもさまざまな専門家がさまざまな研究データをもとに、運動と脳の関係性に触れてきました。今回の研究を見ても、やはり運動は脳の認知機能を高めることはほぼ確実で、それは人間古来の狩猟生活に由来するものと言われます。このことについて、精神科医の樺沢紫苑先生がある記事で端的にまとめられています。

 

「太古の昔、狩猟生活をしていた原始人は1日に50~100㎞は走って獲物の草食動物が体力切れになるまで追いかけたそうです。しかも、どんなに遠くまで動物を追いかけてもきちんと家族のもとに帰ることができた。それは、走ることによって脳が活性化し、帰り道やどの場所が危険かといったことを覚えておくことができたからです。生物学的観点から見ても人はそれだけの体力を持ち、脳を活性化させる必要があった。つまり運動はメリットというより、生きることそのもの。ですから運動はしたほうがいいものではなくて、して当たり前だということが大前提にあります」

 

また樺沢先生は2009年に発売されたハーバード大学医学部のジョン・J・レイティ博士著「脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方」の『運動をすると脳から「BDNF(脳由来神経栄養因子)」という物質が分泌される』という研究結果にも触れています。

 

「脳は網の目状のネットワークを広げて他の神経とシナプス(神経と神経のつなぎ目)によって繋がり、どんどん複雑化して頭がよくなっていく。その進化を促進するのがBDNFです。こうした物質が出ることが分かるようになったのは、ここ20年ほどの間に脳科学の研究が飛躍的に進んだからです。昔から文武両道という言葉がありますが、ちゃんと運動をしていると脳は育ちやすくなるということが、最新の脳科学研究で証明されるようになったんですよ」

 

灰白質のサイズからBDNFの話へと飛んでしまいましたが、つまりは「運動で脳は鍛えられ、それは狩猟生活で育まれた脳内メカニズムによるもの」ということが言えるということです。

 

運動で「脳」は大きくなる!

 

おさらいです。

ドイツの研究グループが突き止めたこと。それは中程度以上の有酸素運動(キビキビ歩く、ランニング、水泳など)など、心肺機能を高める運動をすることで、脳全体と灰白質の大きさが大きくなり、同時に灰白質のサイズが減っていくのを食い止められる可能性があるということ。生きることは身体を動かすこと。運動をすること。良質な睡眠につなげること。

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用・参考記事

fytte.jp

www.parasapo.tokyo

なぜ運動で「脳」を鍛えられるのか?

最近は「運動は身体的な好影響だけでなく、にも好影響がある」と、各所で言われています。あなたも見聞きしたことがあるかもしれません。

 

私はそのような話をうっすらとは知っていましたが、どちらかと言えば身体的な健康、体力こそスタミナという感じで筋トレ・ジョギングに励んでいました。

 

しかしある動画で「一流の頭脳(2018年3月発売)」という本が紹介されていて、その話を聞いたときに"なるほど"と膝を打ったため、本日は運動と脳の関係をお届けします。

 

まず脳が大食漢であることは知られているとおりです。脳の神経ネットワークは多岐に渡り、神経細胞同士の結びつきは100兆個と言われます。集中したり神経を使えばなおのこと、エネルギーを大量に消費します。

 

エネルギーの源は誰もがご存じ、ブドウ糖です。しかし上記のように脳は大食漢ゆえ、ブドウ糖が枯渇することはしばしば起こります。そこで予備として貯蔵されるのがグリコーゲン由来の乳酸。この乳酸と脂質回路と呼ばれるケトン体ブドウ糖が枯渇した後のエネルギー源となります。

 

またこのグリコーゲンは、筋肉内のそれは枯渇するまで使われるのに対し、脳内のそれは脳細胞が死滅しないように幾重にもプロテクションがかかっており、消費と補給(回復)を繰り返すようにできています。

 

最近の健康情報で顕著なのがオートファジーの機能を使った空腹理論です。睡眠時間を含め「空腹12時間後」から体中の細胞を回復に勤めようとするオートファジー機能が発動し、五臓六腑を担う細胞を疲弊させないようにするというものです。

 

このオートファジー機能が私たちの内臓に組み込まれている理由は、人間が太古の昔から飢餓との戦いだったことを原因とします。現代のように炭水化物や糖質が摂れるようになったのは農業が発展した江戸時代以降です。

 

の機能も例外ではありません。太古から狩猟民族として狩に成功しなければ食にありつけず、ありつけなければ餓死が待ち受けます。そこでブドウ糖が枯渇しても、脳が機能するように乳酸ケトン体をエネルギー源とする回路が作られました。

 

ここからが本題です。

 

運動で消費した脳のグリコーゲン(乳酸の元)が栄養と休養(睡眠)により消費前よりも高いレベルに回復超回復することが征矢(そや)教授らの研究グループが数年前に発見しました。この発見は世界初と言われ、さまざまな専門家が近年引用されています。ちなみに征矢教授は筑波大学教授、医学博士、次世代健康スポーツ科学拠点「ヒューマン・ハイ・パフォーマンス先端研究センター」のセンター長を務められている方です。

 さらにです。脳で超回復が繰り返されると、エネルギーのタンクであるグリコーゲンの貯蔵量そのものが増え、脳の持久力が飛躍的に高まることもわかりました。これは身体的な体力(持久力)と脳のそれが比例することを意味します。よって運動と休養(睡眠)の良質なセットが脳が鍛えるということです。

 

超回復という用語は身体や筋トレの世界でよく用いられ、運動や筋トレをすることでエネルギーの枯渇や筋線維が損傷します。それ以外にもさまざまなストレスが身体にかかり、いったんは体力が低下します。しかしその後に、適切な休息をとることで体力や筋肉が回復し、結果として体力や筋力の向上、筋肥大の成果が現れます。つまりは走れば走るほど、筋トレをすればするほど体力や筋肉がつくことを現わします。

 

それが同時に「脳」にも起こるというのです!これには正直驚きです。しかし注意点もあります。それはオーバートレーニングや疲弊のしすぎは「超回復」には至らないということ。脳の「超回復」には、適度な運動、適度なストレッチが好ましく、太極拳やヨガ、ウォーキングでも実現できるそうです。

 

別の角度も見てみます。

 

上記の適度な運動をすると、脳の神経伝達物質であるドーパミンが放出され、ある種の幸福感を感じられます。また運動を繰り返すことで男性ホルモンや成長因子など体の成長を促すホルモンが脳に分泌され、それを海馬という部位がキャッチします。キャッチした海馬は新たに神経を増殖させ(神経新生)、それが学習・記憶力など認知機能を高めてくれます。その作用が近年、認知症予防や治療にも役立つと示唆されています。

 

朝散歩を提唱されている樺沢紫苑さん(精神科医)は、朝散歩をすることでドーパミンだけでなく日光浴からセロトニンの分泌も促せることを言われます。同じく日光浴からビタミンDも生成されることから、夕方や夜の運動もいいですが、朝できる方は朝されると一石二鳥かもしれません。

 

まとめます。

 

なぜ運動で「脳」は鍛えられるのか?

 

・運動をすることででも超回復が行われ、超回復繰り返されることで、の体力や持久力が増し、それが集中力の増加等につながるから。

・運動が繰り返されることで、男性ホルモンや成長因子など体の成長を促すホルモンがに分泌され、それをキャッチする部位(海馬)で学習・記憶力などの認知機能が高められるから。

 

何事も「継続が力」です。私たちがきちんと継続ができるよう、適度な運動には快楽物質(ドーパミン)が放出されるようになっています。運動のし過ぎや負荷のかけすぎは苦痛がともないます。そうではなく、自分が心地いいという運動を継続することで、身体や健康だけでなく、にも好影響がもたらされ、逆説ですがその知識が「継続」の助けにもなると思います。

 

人生100年時代と言われますが、健康寿命をいかに延ばすかが命題です。同じ運動なら楽しく心地のいいそれが最適で、それでこそ「継続」が可能になるというものです。

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

※引用・参考記事

↓↓トップランナー『征矢英昭教授「軽い運動で記憶力UP!脳と運動の密接な関係とは』で検索をかけていただくと記事が出てきます。↓↓

emira-t.jp

「コーヒー」と血糖値

当ブログではこれまでに血糖値の急上昇を抑制する食品をさまざまに紹介してきました。そしてコーヒーの効果効能にも触れてきました。本日はそれらを合体した形で「コーヒーと血糖値」についてお届けします。

 

結論、食前にコーヒーを飲むと、食後の血糖値の急上昇を抑制することが期待できることがわかりました。教えてくれたのは北品川藤クリニック院長 石原藤樹先生です。

 

石原先生は大のコーヒー好きで1日10杯を飲まれているそうです。また長年に内分泌や糖代謝の研究に携わっている関係で、あるときコーヒーの摂取量と、糖尿病との関連を調査することを思い立ち、それから10年間で5000件を超えるデータを集められたとのこと。

 

分析した結果はどうだったか? 驚くべきものでした。なぜなら「コーヒーを飲む人ほど糖尿病になるリスクは低く、1日に3杯以上飲む人は、全く飲まない人より、2割以上もリスクが減っていた」と出たからです。

 

それ以降、石原先生はコーヒー関連の論文を読み漁りました。しかしこれといった裏付けが見当たらず、どちらかと言えば否定的な内容が多かったと言われます。

 

コーヒーに関する論文に潮目が生まれたのが2012年。アメリカの有名な医学誌(ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン)に掲載された論文がそれです。40万人以上に行った健康調査で「コーヒーを1日6杯以上飲む人は、全く飲まない人に比べて、糖尿病、心臓病、脳卒中、呼吸器疾患、感染症などによる死亡リスクが低下し、総死亡のリスクも低くなる」ということが発表されました。

 

この論文以降、コーヒーが健康によいという論文が相次ぎます。

 

その中で、明確な予防効果が示されたのが糖尿病。糖尿病専門誌に掲載された論文には「コーヒーをたくさん飲む人ほど2型糖尿病になりにくく、1日3杯飲む人でほぼ2割、5杯飲む人で3割、リスクが低下する」という報告。これは110万人以上という膨大なデータを解析したもので、信憑性に足ることはもちろん、石原先生が行った調査とほぼ一致しています。

 

それだけではありません。

 

コーヒーに含まれるポリフェノールクロロゲン酸)が糖尿病のリスクを下げるという論文も発表されました。クロロゲン酸には強い抗酸化作用、抗炎症作用があり、動脈硬化の予防効果が認められていますが、これを1日1200mg、3ヵ月間飲んでもらったところ、インスリンの効きがよくなり、血糖値が低下することがわかりました。

 

またさまざまな論文の結果からクロロゲン酸はコーヒーの効果に及ばないと言われます。つまりは、コーヒーに含まれるクロロゲン酸と、同じくコーヒーに含まれるその他の成分の相乗効果で、血糖値の上昇抑制が最大化されるということです。

 

他にもコーヒーを飲むほど糖尿病のリスクを下げるという研究結果があり、その効果を享受するには先生みたいに1日10杯も必要はなく、その他の影響度も考慮し、1日3~4杯がちょうどいいと結論づけられます。

 

コーヒーが苦手な人もいますが、得意な人や"ふつう"の人も多いと思います。現代病と言われる糖尿病を毎日のちょっとした工夫(血糖値の急上昇を抑制すること)で予防できるなら、食前に何を飲むかがポイントとなり、コーヒーがその一役を買ってくれることを本日はお伝えしました。何気に飲んでいるその一杯が、実は糖尿病だけでなく、シミ予防や肝疾患、大腸がんのリスクなどを下げているわけなので、カフェインの過剰摂取には気をつけつつ、前向きにお飲みいただければよろしいのではないかと思います。

 

「コーヒー」と血糖値

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用・参考記事

ca-pore.com

 

関連記事

leonet0702.hatenablog.com

leonet0702.hatenablog.com

leonet0702.hatenablog.com

leonet0702.hatenablog.com

leonet0702.hatenablog.com

leonet0702.hatenablog.com

leonet0702.hatenablog.com

leonet0702.hatenablog.com

 
leonet0702.hatenablog.com

leonet0702.hatenablog.com

leonet0702.hatenablog.com

 

leonet0702.hatenablog.com

leonet0702.hatenablog.com

leonet0702.hatenablog.com

leonet0702.hatenablog.com